異質性をつなぐ人々

1995年の阪神・淡路大震災が起こったとき、僕は上智大学文学部社会学科のゼミ論をまとめていました。その時注目されたのは被災地へ駆けつけたボランティアの存在でした。奇しくも僕はゼミ論で東京・神田のYWCAが主催する外国人留学生の機関保証人制度をめぐった人のつながりをインタビュー調査で得られた結果をもとに文章を書いていました(タイトルは、『「お母さん」を尋ねて』でした。)当時の都市社会学のゼミは、エスニシティ(民族性)を変数にして、都市空間における秩序、共生をテーマにしていました。今も社会学に寄せる情熱は持ち続けています。人生はバトンをつなぐリレーみたいなものかもしれません。