精神の成熟へ向けて(結語その一)

 精神障害は、コミュニケーションと環境とのバランスが崩れた時に起こると、私の経験において、概ねそう把握しています。
 ですが、精神障害者にはそれぞれの天賦の才能があるとも思っています。これは精神医療福祉従事者の多くが感じていることでもあるでしょう。また、個性的で温かい心をもった障害者が、かなりの確率で前向きに生きたいと望んでいることは間違いないでしょう。
 さて、これまで医学的、文学的に障碍についてあまたの仕事がなされてきました。それを注意深くひもとく作業がこれからどんとん増えるでしょう。それでは試みに二点ほど。
 「弱さを授かる」。このことから出発して謙虚にそれを受け止め、ポジティヴなものにする。それが精神の成熟へ向けて、また心の時熟へ向けて、そして「自律」へ向けて行くべき道であると、私は強く願っています。ただし弱さを忘れないことが肝心です。強さとは何か???????????????????????????????????

これは僕のライフワークなので死ぬまで記述していく予定です。